小林千絵のＢＤ～25

第19話


意味：第1話に戻る

時間：56分

注意点：現れた跡部は5mの距離
 

　　　　　初めてプレゼントした物は腕時計

　　　　　4時過ぎに学食を出る


泣き所：あんたが来なよ。

 

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千絵が今まで言った言葉はどれも私の心に刺さる。
 

けど、この言葉が1番好きかもしれない。

あんたが来なよ

この時の千絵はとても綺麗だった。

そして千絵らしくて。

跡部との今までの生活を思い出させるようで。

跡部として見ていると分かる。

だから、この台詞は大好きなんだ。

いつも強気だし俺様な跡部だけど、千絵と出会った瞬間は本当にポカーンとしていたと思う。

言ってしまえば、跡部らしくない。

凄く珍しい跡部だった。

その後、千絵を階段の所まで連れて行って抱きしめて。

本当に嬉しかったんだね。

どれだけ会いたいと願っただろう。

たった2ヶ月会わなかっただけなのに。

こんなにも跡部が嬉しそうに、幸せそうに、大事にしてくれている。

らしくない行動だったけど、それでもやっぱり跡部の想いが伝わって私も嬉しかったな。

謝罪シーンでは懐かしい同人誌事件が再来して笑ったよ。

あれは伝説の虐め方だよね。

本気で人を殺そうとする時の方法だもん。

まぁ、忍足にやるなら別に構わないんだけどね。

謝罪シーンは一見、跡部と千絵と忍足がメインのようにも見えるけど、

私的には岳人の存在は忘れちゃいけないと思うんだ!!

あの子、まじでBE COOLだよ!!

跡部と千絵を呼びに行ったシーンとか、謝罪するシーンとか、月面宙返りするシーンとか。

もぅ、全てがBE COOLだよ!!

男前岳人とか惚れる。

跡部は本当に嫉妬をしていたんだろうね。

跡部は千絵の世界にいる時、自分には千絵しかいない、と思っていた。

それなのに千絵ときたら、初日から他の奴等にデレデレして。

俺が1番千絵の事を知っているし、1番会いたいと願っていたのに!!

ぃゃ、千絵がジローの事を好きだっていうのは初期の頃から知っていた。

けど、そんなにジローと話せて嬉しいかよ!!

…そんなに嬉しいなら他の奴の所に行く気なのかもな

って考えて嫉妬していたんだろうね。

嫉妬する気持ちも分かるよ。

だって跡部が1番想ってるのは確実だしね。

学食でみんなで歌った唄。

意味は最愛の人。

ラブロマンス好きの忍足君、流石です!!

この時、千絵が「歓迎されているみたい」と言っていた。

つい1時間ほど前まで存在否定されていた人が。

ただ、跡部がいるというだけで千絵の居場所が出来る。

それほど跡部はこっちの世界で大きな存在なんだよね。

やっぱり跡部の居場所はこっちの世界なんだよね。

知ってたよ、うん、…知ってた。

歓迎されているみたい、じゃないよ。

千絵は歓迎されてるんだよ。

氷帝のみんなに。

跡部に。

どれだけの人が千絵に会いたいと願っていただろうか。

千絵、千絵も愛されてるんだよ。

忍足と一緒にダンスをした時。

意外と楽しかった。

忍足と少し話せたし。

時々セクハラ紛いな事をしてくるのだけは勘弁願いたい。

その時、跡部も楽しそうにしていた。

きっと千絵だけを見ていたんだろう。

楽しそうに踊っている千絵を見て、改めて千絵という存在を誰かを介して確かめているんだろう。

こうして俺以外の中にも千絵という存在が残ればいい。

そんな風に感じたのだろう。

その後、跡部と踊った。

本当に綺麗だった。

それしか言えないぐらいに綺麗だった。

永遠に2人の踊っている姿を見ていたい、そう願った。

最後に千絵は

私にとっての世界は跡部ただ一人

と言った。

知っていた事ではあった。

けどやっぱり、凄く凄く嬉しかった。

…跡部と千絵がやっているシーンとか想像出来ないレベル。

むしろ気持ち悪くなりつつも、笑ってしまうレベル。