小林千絵のＢＤ～24

第18話


意味：回転　裏返す　折り返す　混乱させる　配置を乱す　移し変える　逆にする

時間：46分

注意点：跡部と会った頃から4ヶ月が経過

　　　　　千絵がトリップした場所は跡部と同じ商店街(12時過ぎにトリップ)

　　　　　元々千絵のマンションだった場所は(11年前建設)

　　　　　1～5階がセラミックスのオフィス(5年前から)

　　　　　6～7階が配管工事会社のテナント

　　　　　日吉に会ってから1時間後ぐらいに3年生が指導に来る予定

　　　　　明日は学校の行事があるらしい(今日は短縮授業)

　　　　　10日ほど前にテニス部へ来て以来

泣き所：あんたのことなんか皆嫌いだよ、と言った事を思い出すシーン

　　　　　最後に跡部が出てきたシーン

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こっちの世界に来てすぐ吐きそう

トリップしたんじゃないかと思って吐きそう

氷帝陣に言われて居場所がないと悟った時に吐きそう

千絵さんだと知って吐きそう

どんだけ吐きそうになる第18話だよっ!!


前半は千絵がこっちの世界に来て、慌てる話だったね。

こうやって千絵が慌てている姿を見ると、跡部って凄かったんだなって分かる。

千絵に話しかける前にきっと凄く焦っただろうし、

イライラしただろうし、やり場の無い怒りが溜まっていただろう。

それにその時の跡部はトリップなんて考えていなかっただろうから

本当に理由が分からない状況で。

それなのに、あれだけ千絵に暴言を吐かれても、あまり怒らなかったよね。

吐きそうにもなってなかったよね。

跡部は強いよ。

本当に強いよ。


跡部に会いたいと願ったらこっちの世界へ来てしまった。

それならば氷帝があると分かった時点で会いに行けばいいのに。

…なんて簡単にはいかないんだね。

会ってどうするの?

会いたいと願った。

けどその後の事なんて考えてなかったし、考えた所で跡部は千絵に恩返しをすると分かっていた。

それは嫌だった。

恩返しなんてされたくない。

跡部を泊めた時に千絵はなんの負担もなかった。

むしろ素敵なモノを貰ってばかりだった。

だから恩返しなんてされたら、跡部と千絵を結んでいた何かが消えてしまいそうで。

勝手な考えだとは分かっているんだけど、どうしてもそう考えてしまう。

それに、跡部に会いに行くという事は、泊めてくださいというようなもので。

跡部と対等に喧嘩してぶつかり合った千絵だ。

そんな下手に出るなんて本気で嫌だろう。

どんな場所でも跡部は跡部様として慕われている。

けど、千絵の前だけではただの跡部なんだよ。

だからこそ自分から助けを求めるのが嫌だったんだと思う。


氷帝陣から色んな事を言われたね。

・忍足

　見ただけで大爆笑してしまった。

　全てが無駄で構成されていて大爆笑である。

　1番最初に千絵をストーカー扱いした人。

　千絵さんだと分かった瞬間優しくなって本気で気持ち悪かった。

　ジュリーの名付け親。

・岳人

　BE COOL

　プリティーなのに1番COOL

　冷静に物事を見て、倒れたジローを介護するほどの優しさも持っている

　忍足との身長差がまた可愛い

　勇逸ストーカー扱いしなかった人

・ジロー

　跡部が大好きすぎる結果、本気で心配してた

　そして跡部を守るために憤りを表にするほど

　その考え方は間違っていなくて、1番千絵の心に響いた

　すぐ寝て現実から逃げる

　天使

・宍戸さん

　何気にイメージと違って怖かった人

　千絵を助けるような台詞を全く吐かずに、ずっと貶していた

　しかし長太郎の大好きな人だから、宍戸さんも良い人に決まっている

・長太郎

　むしろ貴方がキリストですか

　本当に優しさの塊のような人

　ストーカーだとずっと言われていた千絵に救いの手を差し伸べてくれた

　しかし千絵さんだと知った瞬間拒否された

　長太郎の家の屋根裏に住む計画有り

・日吉

　千絵がこっちの世界で初めて見たテニプリキャラ

　後輩を指導する立場になっている

　坦々と話を進めていく日吉はあまりに予想通りで普通だった

　3年生の情報をくれるなど、意外と優しい


ジローに散々言われた時、千絵は跡部に言った言葉を思い出してたね。

…嫌われてないよ。

跡部は全然嫌われてない。

氷帝のみんなに愛されているんだね。

頂点に立ってる跡部としてじゃない。

普通に跡部を好きでいてくれてるんだ。

それが伝わってきた。

吐きそうになるシーンだけど、私は跡部が愛されているのを知って、嬉しくなったんだ。

跡部はやっぱり跡部なんだなって。

それと昔嫌われているなんて言ってごめんね。

ちゃんと謝りたいよ。


氷帝メンバーがジュリー=千絵だと知って慌てている時、千絵は既に氷帝怖いと思っていた。

もちろん怖いっていうのは、変な人ばかりでってこと。

それでリョーマの家に行く計画を脳内で立て始めるけど、

そんなのは一瞬で思考停止してしまった。

たった一言。

遠くで聞こえた声。

もっとも聴き慣れた声。

久しぶりに聴いた、大好きな声。

やっと跡部と千絵が出会えたよ。

2人共会いたいと願った結果、やっと会えたんだよ。

泣かないわけがないよね。