小林千絵のＢＤ～10

第08話


意味：叫び声をあげる　泣く　嘆く　音を立てる　哀願　世論

時間：38分

注意点：1ヶ月以上経った日曜日

泣き所：半狂乱的になった後、跡部が謝ってきたシーン

---

跡部なんだよ。

アンタは跡部なんだよ。

つい忘れがちになってしまうけれども、

アンタはテニスの王子様の世界にいる跡部景吾なんだよ。

第8話は千絵の言う超跡部というものをリアルに実感する。

綺麗過ぎて感動して。

自分との差を感じて絶望して。

泣いてしまった自分に後悔して。

怒る跡部から逃げたくなって。

何で泣いてるのか分からなくて嫌になって。

分かるよ、千絵の気持ち。

だって千絵のことだもん。

泣いて悔しかったよね。

跡部に泣かされるなんて、なんだか悔しいよね。

分かるよ。

だから千絵が泣いてしまった理由とか、心にあるモヤモヤとか、全部分かる。

けど、私もその気持ちを全部的確に言葉に表現するのは出来ないんだ。

この気持ちはあまりにも複雑すぎる。

跡部が綺麗だったのは本当だよ?

跡部との差を感じてしまったのも本当。

全部が全部本当なの。

この感情は、毎回のことながら逃げ出したくなる。

けど、逃げる事を跡部は許さない。

放っておく事を絶対にしない。

だから怖くなる。

跡部が怖くなる。

そして自虐的になりたくなる。

千絵がね、半狂乱的になっている姿は見ていて辛いよ。

…けど、千絵の気持ち分かるよ。

私も最近ね、自分の気持ちが分からなくて、それが嫌になって、ちょっと半狂乱的になって。

それで相手を困らせた。

言いたくて言ったわけじゃない。

心の底から言ったわけじゃない。

けど、跡部みたいに強い人間じゃないから。

ちょっと逃げたくなるんだ。

その後、後悔すると分かっていても、つい言ってしまう。

そんな弱い人間なんだよ。

だから。

だから、跡部が謝ってきた時に私は泣いた。

跡部は悪くないんだよ?

跡部は全然悪い事してない。

いつも俺様な跡部が謝ったりしないでよ。

そう思うと、跡部に対して申し訳なくなって涙が出たんだ。

その後、すぐに笑っちゃったよね。

ごめんね、跡部。

けど、泣き止んでからも不器用だけど優しくしてくれて本当に嬉しかったよ。

心配してくれてるのが分かって本当に嬉しかったよ。

千絵はプライドがあるから絶対に言わないだろうけど、本当に嬉しかったよ。


彗星のようなサーブは千絵と跡部の世界を結ぶものとかじゃなくて、

むしろ世界を割るような存在だったんだと思う。

ここからだよ。

気がついてしまった以上、千絵は逃げれない。

けど、頑張って。

絶対に逃げないで。


あーあ。

毎回の事ながら、第8話は絶対にまともな感想を書けない。

それもこれも、跡部が綺麗すぎるのがいけないんだ。

ばーか、ばーか