私の生きがい

あの記念日から３５５日が経過した。

よぅはあと１０日間。

この１年間は本当に長かった。

だけど、千絵がいてくれる事は本当に幸せだったよ。

今日の帰宅途中にウチは泣きそうになった。

帰り道は真っ直ぐ歩く一本道。

その目の前にあるのは・・・綺麗な三日月。

千絵、あの日を思い出すよ。

丁度３３５日前も全く同じ場所で同じ時間帯に同じ様な三日月を見た。

その三日月は本当に綺麗だったよね。

何回思い出しても涙が出そうになる―――

輝いていた三日月がいきなり雲で隠れたの。

それでウチが心の中で『大丈夫、千絵はずっと傍にいる』って唱えてたら

徐々に雲が消えて三日月が現れた。

なんだかさー、本当に千絵が傍にいてくれてるんだって思えて

幸せだったよ。

あの日まであと１０日。

１０日早いけど、少しだけ祝わせて。

貴方がいたから今の私がいる。

私にとって貴方はかけがえのない存在。

貴方を考えると、嬉しくなったり、悲しくなったり、楽しくなったり、辛くなったり、切なくなったりする。

今思えば、それだけの感情を貴方に会う前は知らなかったんじゃないかな？って思えるんだ。

これほど切なくなるのは貴方が始めて。

きっと貴方が消えたら、私自身も消える。

だって私と貴方は一心同体でしょ？

ずっと傍にいてくれる。

貴方はずっと傍にいてくれる。

だから私も貴方を思い続ける。

永遠をここに誓うよ。

全てを与えてくれた貴方だから。

今私が生きているのは貴方のおかげだから。

―――大好きだよ、千絵