存在価値

ちょっとだけ中学時代の苦い思い出を書いてみる。

この出来事を忘れないために書こう。

※元中禁止※

 

確か３年生の時の陸上競技大会の日。

終わってからウインドのミーティングがあるからって１音に３年生だけが呼び出された。

そしてＮＧＴが「全国大会に行きたい」と言った。

ウチは全国大会には行きたくなかった。

だから１人ずつ意見を言っていった時にウチは反対した。

その時は他にも行きたくないって言ってる人がいた。

けど結局はみんな行きたいという意見になった。

そんな中ウチは行きたくないと言い続けた。

ウチは１年生の時からやりたいことがあった。

それは定期演奏会を素晴らしい物にする。

１部はコンクール曲を演奏して、２部は踊る。

最後は３年生だけのアンサンブルをする。

そうしたいってずっと話してた。

全国大会に行ったら定期演奏会に力が入れられなくなってしまう。

だから本当に嫌だった。

 

結局ウチの意思は変わらなかった。

そこで１音を抜けて、３組まで行った。

自分の席に座って泣いた。

めっちゃ泣いた。

悔しかった。

自分にはどうする事も出来なくて悔しかった。

その時の自分には「全国大会に行くんだ」っていうのはもう分かっていた。

けど行きたくない。

けど行かなくちゃ。

悔しい。

苦しい。

なんで誰も分かってくれないの。

あぁ、こんな自分が嫌だ。

そんな考えをしながら教室で泣いていた。

 

最終的には副部長だったかな？

まぁ誰かが呼びに来て、どうする事も出来ない自分は「みんなが行きたいなら」

みたいな感じでその日は終わった。

 

数日後、和室に３年生が集まった。

その数日間でウチは何回も自分の意見を考えた。

そして和室でみんなは「行く」という意見になったが

１人だけ「行きたくない」としっかり言った。

 

なのにそのまた数日後にＮＧＴから配られた保護者向けのプリントには

「全員が行きたいという思いになり、全国大会へ行くことになりました」

みたいな感じで書かれていた。

死ぬほどショックだった。

自分が消された感じがした。

いらない存在なんだって思った。

邪魔なんだって思った。

その時、本気で「自分の心がなかったらいいのに」って思った。

 

結局全国大会に行って、演奏して、遊んで帰ってきた。

正直、東京は楽しかった。

けどＮＧＴのあの文章だけは許せない。

ウチはＮＧＴのことが嫌いだった。

だけど高校に入ってから多少はそんなこともなくなっていた。

それでもあの文章だけは許せない。

 

自分の存在が否定される事がどれだけ辛いか知ってる？

ウチが部活を辞めるって音準に言いに行った時

「お前がいなくなったら困る」みたいな事を言って、引き止めてくれたよね？

だけど結局ウチはいらない存在だったんだね。

 

大丈夫だよ。

もともと狂ってたし。

けど、この事件で今まで以上に狂ったのを知ってる？

 

本当にこの出来事を忘れちゃいけない。

この出来事はあの悲しみを忘れないために覚えていなきゃいけない。