テニスの王子様

１９９９年７月から連載が始まった『テニスの王子様』が今日をもって最後を迎えた。

誰がなんと言おうとウチはテニプリが１番好きだし、１番助けられたし、１番忘れたくない。

今日ぐらいは人前で泣いても良いと思った―――

小学校の頃、気がついたらジャンプを読んでいた。

別にヲタクだった訳じゃない。

ただ家族が読んでいたから読んだだけ。

けど友達と話しが合うようになって、少しずつ漫画が好きになっていった。

中学校１年生

初めてテニプリのゲームを買った。

その時、何故買おうと思ったのかは覚えていない。

だけど、買って良かったって本当に思っている。

だってそれがなかったら今の小林千絵はどこにも存在していない。

そのゲームの特典で付いていた『庭球祭０３』。

これで初めて声優という者を知った。

そして好きになっていった。

今思うと、あの頃の知識なんて本当にちっぽけだったんだなって思う。

けどウチは沢山の人のおかげで成長できた。

誤った道を進んだなんて思っていない。

一度も思った事がない。

テニプリがウチにとっての全て―――

時が過ぎ、アニプリが終わった。

終わるってわかった時から、正直言って何にもヤル気が起きなかった。

「もぅあのメンツがそろう事はないんだな」とか

「このまま連載もラジプリも終わるのかな」とか

「アニプリ終わったら、皆の声をどうやって聴いていこうか」とか悩んだ。

思い出す度に泣きたくなって、部活中も抜け出して１人で悩んだりした。

けど、それほどテニプリは弱くなかったんだって思う。

連載も続いた。

ラジプリも続いた。

ＣＤもどんどん発売した。

ＯＶＡも発売した。

ゲームも発売した。

イベントとかも沢山あった。

テニプリは強いって思えた。

だけど、アニプリが終わったせいで、

ウチの中でテニプリの存在がより一層大きくなってしまった。

失って気がついたんだ。

テニプリが消えたらどうやって生きていったら良いんだろう？

そして事件が起きた。

テニスの王子様休載―――

知った瞬間は涙は出なかった。

ただ、胸が苦しくなった。

このまま連載が終わるのかなとか考えるようになった。

終わらないって信じてたけど、一向に始まる気がしなかったから。

このままテニプリが自然消滅とかは嫌だって思った。

そして又気がついた。

許斐Ｔの存在がどれほど大きかったかを。

元を辿って行けば、最終的に許斐Ｔに辿り着いた。

許斐Ｔはウチにとって大切な人なんだ。

だって許斐Ｔがいなかったらテニプリがなかった訳で、

声優を知る事もなかった訳で、

小林千絵が生まれる事もなかった訳で。

そぅやって考えていくとウチは本当に多くの人に支えられて生きているんだって思った。

いつも不安定だったウチを支えてくれたのは友達。

いつも一緒にいてくれて助かったよ。

無駄な話しとか愚痴を聞いてくれてありがとう。

けど、それよりも小林千絵はネットに支えられたんだ。

テニプリに関する非公式サイトがウチを支えてくれた。

ウチの中からテニプリを消さないでくれた。

キャラの素晴らしさを教えてくれた。

沢山の作者さん達を教えてくれた。

生きるっていう素晴らしさを教えてくれた。

綺麗な涙をくれた。

生きてく生き甲斐をくれた。

小林千絵をいう存在をくれた―――

連載がまた始まってから感じ取ってたんだよ。

「そろそろ終わるな」って。

終わってほしくないけど、これはウチの力じゃどうしようもないから。

まぁ、まだ時はあるからゆっくりこれからの自分を考えていこうって思った。

そして情報が入ってきた。

１００曲マラソン

「テニプリは終わるんだ」って本気で思った。

きっと１００曲マラソンは終止符になるんだよ。

だから別れの準備をしなきゃ。

少しずつテニプリから離れなきゃ。

・・・だけど、結局自分はテニプリに戻って来ちゃった。

１度テニプリから離れた時もあった。

だけど、やっぱり最終的にはテニプリに戻ってくる自分が笑えた。

「テニプリが終わってから考えれば良いや」って。

今考えても間違った行動はしていないと思う。

その時にまた涙を流せたから。

綺麗な涙。

純粋な涙。

素直な涙。

別れの涙―――

そして今日、テニプリの連載が終了。

表紙を見ただけで「終わる」と感じ取れた。

テニプリのページを見ると、胸が苦しくなって、全てが嫌になった。

ページを捲りたくなくって、このまま時が止まってほしくなって・・・

こうして又テニプリとファンを繋ぐ糸が１本減った。

まだ自分の今後が見えていない。

だけど、進むよ。

未来にテニスの王子様がある事を信じて進むよ。

立ち止まるかもしれない。

振り返るかもしれない。

また涙を流すかもしれない。

だけど、テニスの王子様は永遠だから。

ウチが今生きているのはテニスの王子様のおかげだから。

支えてくれてありがとう。

これからも宜しくね。

友達ありがとう。

ジャンプありがとう。

テニミュありがとう。

アニプリありがとう。

ラジプリありがとう。

声優達ありがとう。

ＵＺＡさんありがとう。

松井Ｐありがとう。

素敵な作品を書いてくれた方ありがとう。

跡部景吾ありがとう。

生き甲斐をくれた月ありがとう。

小林千絵ありがとう。

許斐剛先生ありがとう。

全ての者への感謝を永遠に忘れない―――

永遠　：　時と時空を超えて存在するもの